スピリチュアル犬
『スピリチュアル犬ジローの日記』がほのぼのおもしろかった。
柴犬のジローが6歳で突然死したところから始まります。
こちらの世界のジロー(幼犬~成犬期)からあちらの世界のジローへと日記は綴られます。
普通、犬の日常など毎日同じようなことの繰り返しなのだから当たり前だけれど、途中かなり退屈なところもあったりします。
あくまでもジローが書いた日記なのでそれらしくなっているのだね。
いや、ほんとにジローが書いたのかもしれないな。
親父が書いた原稿を校正したりもするらしいから(笑)。
あちらの世界のジローは死んだ翌日からじぶんの存在を親父に知らせようとします。
ドアを爪でひっかいて白いキズをつけたり、食堂の入り口の柱をガリガリ噛んで痕ををつけたりします。
音も聞こえる。
娘のトッコちゃんはジャラジャラと鎖の音を聞きました。
実際に白い引っかき傷や噛み痕、机に丸く光るジローの霊体の写真も載せられていて、不思議だけれどあるかもしれないと思わせます。
死んで自由になったジローの魂がいつも傍にいると感じる親父のとまどいや、もう既に死んでいるのに『ジローが元気でいますように』と天神様に祈る親父の気持ち、わかるような気がするな。
ジローの魂の存在に気づいた親父とトッコちゃんが、生前からの大好物おいなりやさしみを供えれば、スピリチュアル犬ジローはエキスを吸い取りお下がりはすっかり味がかわっていて、とってもマズかったりするのが面白い。
大喰らいのねーやんが、将来スピリチュアル小夏となった暁には家中の食べ物のエキスを吸い尽くしてしまいそうで、とっても心配。
『なんでやねん
』小夏
『犬の霊』というとちょっと退いてしまうけれど『スピリチュアル犬』と言ってしまえば、なんだか羽の生えた天使犬が浮かぶのはなぜかしらん。
少々食べ物の味が変わろうと、おばちゃんはできるだけ我慢するからずっと傍を離れずにフワフワしているのだよ。
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