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2006年6月 9日 (金)

米原万里さんのこと

64日のニュース番組で米原万里さんの訃報を聞いた。

私より4歳年上。

生まれて始めてワンコと生活するようになってから、本屋さんへ行くとやたら(犬)(ペット)にかんする本ばかり目に付くようになってしまった今日この頃。

半年ほど前のこと『ヒトのオスは飼わないの?』というエッセイ本を買った。

作者についてはなんのデータもインプットされていなかったけれど、題名に食いついてしまったワケであります。

本を読んで初めて人となりを知ったことになります。

米原万里さんはロシア語の翻訳や同時通訳で活躍されていて、知らなかったけれどニュース番組のコメンテーターとして出演もされていたらしい。

国際会議などの仕事先で、のら犬やのら猫をみつけるとほうっておけずにどうしても連れて帰ってしまう。

ネコ4+イヌ2との生活や、一緒に生活するようになったいきさつなどが興味深かった。

イヌのゲンと散歩中、通りかかった家に飼われているイヌを見てしまう。

じめじめしたところに置いてある犬小屋に短い鎖に繋留されたまま散歩にも連れ出してもらえず、声もかけてもらえず、まるで雑巾のようにぼろぼろで吠える元気もない。

なぜこうまでしてイヌを飼わなければならないのか?

もうすでに虫の息の犬を見るに見かねて、金物店で(鎖を切るはさみ)を買い求め、せめて最後に自由にしてやりたいと戻っていく。

首輪のところで簡単にはずせることに気づき、自分が冷静さを欠いていたことに気づく。

こんなヒトだ。

近所の一人暮らしのおばあさんと暮らしていた無駄吠えで近所から苦情続出のメリーちゃんというイヌ、飼い主のおばあさんが倒れて入院してしまいもう飼うことができなくなった。

お嫁さんが片付けにやってきて、メリーちゃんは保健所に処分を頼んだのだという話を聞いて、『もし自分が突然死んだり記憶や判断力を失うことになったら、残されたネコやイヌは路頭に迷うではないかといてもたってもいられなくなってしまう。

万が一のときのためになるべく多くのヒトに好意をもたれるように育てておくのが、彼らが幸せに生き延びていくための飼い主としての最低限の責任ではないか?』と書いている。

イヌやネコ(もちろんヒトにも)に惜しみなく愛情を注ぐ万里さんが逝ってしまったあと、一緒に暮らしていたネコやイヌたちはどうなったのだろうか?

さぞ心残りであったにちがいないけれど、みんな飼い主であった万里さんの志を汲み取って、よい子でそれぞれの犬生、猫生をまっとうしてくれるに違いない。

他に『不実な美女か貞淑な醜女か』『魔女の1ダース』68_004 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』などがある。

いま読み直しているこれが終わったら、読んでみたいと思っている。

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